常に物欲の尽きない佐藤ですどうぞよろしくお願いします
単発バイトの良さに目覚めつつあります
この冬休みで結構お金が貯まったので欲が更に増しています
アカン無駄遣いしてまう
ちなみに今一番ほしい物は煉獄杏寿郎のフィギュアです
何のバイトかは内緒ですがとある単発バイトに行きました
単発バイトは人間関係を気にしなくて良いし嫌な思いをしてもそれきりなので非常に気が楽です
そんなだから…!!そんなだからお前は!!
今日も今日とて稼ぐかーと呑気に待機部屋で過ごしていると少し慌てた様子で1人、部屋に入ってた人がいました
目をやるとそこには知り合いによく似た顔がありました
小、中学校の同級生で、違う高校に行ってからは連絡も取らなくなったあの子に似てるな~
と思っていたらその子が係の人に名乗ったことで確信しました
そして私は白目です
何故なら昔の同級生とは縁を切った(つもり)だからです
中学生の時の私が痛々しい厨二病だったことやらなんやら良くない思い出が多いのであまり思い出したくないのです
頼むからあの子がこっちに来ませんようにと祈っていましたが人生そう上手くいきません(動物ドキュメンタリーのナレーション)
氏名を記入するためのサインペンを手渡しに彼女はこちらに近付いてきました
いや待て、まだ慌てる時間じゃない
顔を見られたからといってこちとらマスクをしている
それに多少は中学の時から顔も変わっているはず
おち、おちつ、おちちちもちつ、落ち着け
ヤバ……めっちゃこっち見てるやん
これアカンやつや
「…………?……みのっち……?」
久々に聞いた自分のあだ名に動揺しまくり蚊の鳴くような声で
ウン……ウン…………としか言えずコミュ障を発揮していましたが彼女は久しぶりだね~と笑い「頑張ってね」と言って去っていきました
彼女の顔もまともに見れないまま気の効いたことも言えない自分が情けなく、気が重いまま仕事を始めました
ふと、家族以外にみのっちと呼ばれたのはいつぶりだろうな
そんなことが仕事中に頭を過りました
このあだ名は自分でも気に入っていて、学校の皆がそう呼んでくれていました
でも高校に入ってからこのあだ名で呼んでくれる人はすっかり減って、今通っている学校ではもうこの名で呼んでくれる人は1人もいなくなりました
そのことを寂しいと思ったからなのか昔を思い出したからなのかよく分からないけど
なんとなくノスタルジックな気持ちになりながら仕事を終えました
彼女は私の顔を見てマスクをしていてもすぐ分かったと言ってたけど
前に近所のコンビニにアマ○ンの入金に行った時、そこでバイトをしていて偶然出くわしたすっかり垢抜けたあの子もそんなこと言ってたな
いや別に変わらないのはいいことなんやが……そんなに言われると成長してないみたいで悲しくなるんやが……
それに彼女は中学の頃、誰に対しても敬語で接していて、私のこともいつもさん付けで呼んでいたはずだったのにあだ名で呼んでくれた
なんとなくそこにその子の変化を感じて微笑ましい気持ちになりました
私の知らないこの数年間、彼女はどんな風に過ごしていたのかと考えるとなんだか優しい気持ちになる
過去に対して拒絶ばかりしてきたけどこのあだ名で呼ばれていたことは良かったなって思うとなんか泣けるぜ
この数年間ですっかり私は変わってしまったなと思ってました
でも人から見ると自分が思っているより何も変わってないのかも
実里
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