狂った役を演じると役者は狂うのか?という話。

先日、「THE BEE」という芝居で、なかなかマッドでサイコな男を演じました。

他人の子供の指を折るわ、

なんなら包丁で切っちゃうわ、

脈絡なく銃をぶっ放すわ、

これまでまっっったくやったことのないイカれっぷり満載の役で、

超絶リアルガチ本気マジでキツかったです。


いやわかんねーよ、殺人する人間の気持ちとか。

こえーよ。

こちとらB級スプラッタ映画ですら見れないのになんて事を。


そんな苦手意識からスタートしたわけなんですが、

思ったより楽しく、やりがいのある稽古でした。

「暴力」というものに向き合う2ヶ月弱だったように思います。


人を支配するとはどういうことか。

人を傷つけるということはどういうことか。

そして「復讐」とは何か。

向き合わない日はありませんでした。


ただまあ私は凡人なもので、

タイトルにある「狂った役をやると役者は狂うのか?」みたいなことを

聞かれたりもしたのですが、狂った人間にはなりませんでした(なれませんでした)。


だけど、それで良いとも思っています。

舞台上で「本物」を信じていただけたなら、それで十分です。


そんな訳で何が言いたいかというと、

「芝居してて良かったーー!!!」な、とても気持ちの良い公演でした。

ほんとにしんどかったけど。



改めて、劇団つちの娘「THE BEE」にご来場いただいた方々、お手伝いいただいた方々、

本当にありがとうございました。


また是非劇場でお会いしましょう。


岩本

劇団つちの娘

We are the theatle Company inKyoto

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